みなさんのおかげで攻城団は8周年を迎えることができました!

ぼくと攻城団の8年間

一年ぶりにまたこうして特設サイトをつくり、挨拶を書けることをうれしく思います。
お祝い事というのはするのもされるのもいいものですが、誕生日のように毎年継続して関係者みんなでお祝いできることがなにより最高ですね。
今年もたくさんの団員からお祝いのコメントをいただきました。多くの方が攻城団を「推し」に指名してくれていることに心から感謝するとともに、攻城団がみんなの人生の一部になっていることに驚きと責任を感じています。

この一年間、世の中は一変しました。
いまやマスクなしの外出はありえず、食事は黙って食べろと言われ、テレワークやオンライン授業が進み、人との交流が激減した方も多いのではないでしょうか。ぼくはもともと人付き合いが得意なほうではないしお酒も飲めないのですが、それでも「飲みに行きましょう」が1回もなく、攻城団としても団員総会やガイドツアー等のイベントを一度も開催できなかったことはとてもつらかったです。
ただいろいろと禁止や自粛を求められる中でも手探りで試行錯誤してきました。その結果として実感できたのが「人生には趣味が必要」ということであり、たとえネット越しであっても同じ趣味を持つ仲間とのつながりが人を救うのだということです。

井戸端会議というのは共同井戸に集まった女性たちが水くみや洗濯などをしながら世間話をすることを指します。
ここで大事なのはまず井戸があったという点です。みんなが自然と集まってくる場所があるから、そこに会話が生まれるわけです。なかには会話をするために井戸に行く人もいるかもしれないですが、多くの場合は用事があって井戸に集まります。
ぼくはコミュニティというのはそうあるべきだと思っています。さあ会話をしましょうと人を集めても持続しなかったり、自分勝手に場を仕切ろうとする人が出てきてうまくいかなくなります。でも用事があって集まった人たちではじまる会話は、それが本来の目的ではないこともあり意外と続くのです。気に入らなければ用事だけ済ませて帰ればいいし。

攻城団は自分の訪問記録を残すためのサービスであり、次に訪問するお城を探すためのサービスです。
みんなは記録を整理し、検索するためにここへやってきます。いざ来てみるとほかにも人がいて、タイムラインをのぞけば彼らの活動が垣間見え、ルームに入ればじっさいに会話も生まれています。
そのくらいのゆるくて、会話目的じゃない集まりだったことがじつはコミュニティとしての居心地の良さにつながっているのかもしれません。
いまの攻城団の8割くらいは当初から考えていたことですが、この会話が生まれるメカニズムについてはあとから気づいたことです。コロナ禍にならなければ考えもしなかったでしょうし、狙ってなかったから到達できたとも言えます。

いまネットはけっして健全ではないし、SNSの普及によって人々の負の感情がシェアされ増幅されています。ぼくは公私ともにネットに救われた人間だから、ネット上にやさしい場所を作りたいと思って攻城団を運営しています。
また、ぼくは自分のことをやさしい人間だと思っていなくて、だからこそやさしくありたいと思っています。そのために相手の「好き」をむやみに否定せず、なにかを褒めるために別のなにかをけなさないといったことを心がけているのですが、今回寄せられたみんなのコメントを読んでいると同じような考えの人はけっこういるぞと感じました。

お祝いコメントを寄せてくださる方が書いているので当然内容も好意的になるのですが、それでも攻城団の運営方針を理解し、支持したいと思ってくださる方が全国にいるのはとても心強いです。
ある意味ではネットの本流に抵抗するわけで、ネットにやさしさを残すことはけっして簡単ではありません。でもこれは挑戦するだけの価値があります。ひとりでは無理でも、みんなといっしょなら実現できるんじゃないかと思える一年でした。
あらためてお祝いのコメントありがとうございます。そしてみんなと9周年を祝えるよう、今日からまた一年がんばります!

2022年4月6日
攻城団 団長
こうのたけし

8周年記念ライブ

4月6日の夜に攻城団テレビ(YouTube)で8周年記念ライブを開催しました。アーカイブを公開中です。

番組で使用したスライドです。

団員に聞きました

8周年を迎えるにあたり、利用者(団員)のみなさんにアンケートをお願いしました。
その回答を公開しますので、ぜひ読んでください。

8周年記念グッズ

8周年ロゴが入ったグッズをご用意しました。一年限定となっていますので、なるべく早めにお買い求めください。